プログラム

カブスカウト活動の目標を達成するために、少年たちがカブスカウトである3年間に、どのような活動を進めるかのプログラムが必要です。これは個人のプログラムと集会のプログラムの2種類に分けることができます。

個人のプログラムとは

カブスカウトの3年間、隊や組の集会に参加し、さらに家庭で保護者の協力のもとに、修得科目と選択科目に挑戦するものです。

集会のプログラムとは

個人のプログラムを履修しようとする意欲を刺激し、組や隊集会の中での個人プログラムの履修を助けるとともに、多くの仲間とともに実践したり体得する種々な活動を通じて進歩向上をはかるものです。



進歩制度

カブスカウトが1年間にどこまで進んだらよいか、それをあらかじめ課目・細目として具体的に示してあるのがカブブックです。カブスカウトは、カブブックを使って自分の実行プログラムを作り、忍耐強く取り組んでいきます。もちろん、隊や組の指導者の励ましと指導、保護者の協力が続けられて初めて成功できるのです。なお、大切なことは、子どもの興味が持続されるだけでなく、成長に応じて精神的にも能力的にも向上が伴うことです。このことから、挑戦の意欲を持たせるように、カブスカウトの進歩制度は次の過程でできています。

・進歩過程

カブスカウトの進歩過程は、うさぎ、しか、くまの3過程に分かれ、それぞれの年齢に応じた過程で、カブスカウトは修得科目と選択科目(チャレンジ章)に取り組みます。

・修得過程

修得科目は、信仰と嗜み、健康と安全、技能、自然と野外活動、社会生活に5区分され、カブスカウトが、立派な社会人へ成長する上に必要な基礎が課目、細目として、示されています。それは集会に参加して履修できるもの、家庭で履修するもの、どちらでも履修できるものがあります。

 カブスカウトは修得科目を完修すると完修章つけ、努力が認められるとともに、その誇りをもって活動します。


・選択課目(チャレンジ章)

これは、少年たちの個性を伸ばし、それぞれの持つ能力を引き出し、幅広い人格と能力を育てることをねらいます。うさぎ・しか・くまの過程を通して、選択課目は共通で、”やる気”を起こさせるために課目数は多くの選択の幅を広げています。また、スカウト技能等も取り入れています。

・月の輪章課目

くまのカブスカウトは、小学校5年生1月になると、ボーイスカウトへ上進の準備をします。これは、ボーイスカウト隊の隊集会や野外での活動(隊ハイキング、隊キャンプ等)に1回以上見学か参加したり”ちかい”と”おきて”についてボーイスカウト隊の指導者から話を聞く等です。月の輪章課目を履修し終え、小学校6年4月以降に、ボーイスカウトに上がっていきます。



家庭との連携

「家庭生活こそが、教育の出発点である」といわれているように、少年たちが心身ともに健康で充実した人生を歩むためには、家庭で身近な人たちの愛情に育まれたり、基本的な生活習慣を身につけたりすることは重要です。カブスカウトたちは、小学校生活を始めて1年以上過ぎていますが、家庭生活外の生活が徐々に多くなってても、社会的にはよちよち歩きをし始めた幼児と同じです。一歩一歩、少年たちが自立していくのを手助けするため、家族みんあでカブスカウト活動に関心を深めて、その教育に積極的に協力することにより、よい成果が期待できます。

 カブスカウト活動では、修得課目や選択課目(チャレンジ章)とも、家庭で保護者の指導や手助けにより履修するものがたくさんありますので、保護者の会などを組織(育成会)して、履修のためのヒントについて話し合いや、保護者の親睦交流などをはかります。