ボーイスカウト運動は、今から約100年前、イギリスのベーデン・パウエルという人が主催した、ブラウンシー島という無人島での実験キャンプがそのはじまりだ。
ベーデン・パウエルには、当時のイギリス青少年が、肉体的にも、精神的にも、ひ弱に映り、彼らを立派な社会人に成長させるには、自然の中で自発的に活動に取り組む必要があると考えた。20人の少年が参加し、このキャンプは実施される。島での夢と冒険に満ちたキャンプ生活は、少年たちの心をとらえ、この経験をもとに彼が書いた「スカウティング・フォア・ボーイズ」という本は、またたく間に世界中で反響を呼び、ベストセラーとなった。こうしてこれが、今日のボーイスカウト運動に発展したのである。