ビーバースカウト活動は小学校1年から2年の児童の特質を十分に踏まえて、その成長やこの年代に応じた社会性を高めるために、次の3つのねらいを置いています。
みんなとともになかよく遊ぶ
遊びは児童の成長に欠くことのできない大切なものです。児童は遊びを通して、他の人とのかかわりや社会的なルールを学びます。ビーバースカウト活動では、活発なゲームやスポーツ・遊びをたくさん与えて、自主性と協調性を学ばせ、基本的な生活技能を身につけさせます。自分の将来への礎を築くことは、「自分に対するつとめ」の第1歩です。
自然に親しむ
児童のときから、自然に親しみ、自然の驚異や営みについて学ぶことは、なにより必要です。ビーバースカウト活動では自然とのふれあいを大切にしますので、ビーバースカウトたちは、森・川・池・野生動物などの美しさ、ありうはもろさなどをまのあたりにしたり、話を聞いたり、また実験の体験を通して、より多くのことを知ることができます。自然を大切にすることに気づくことから、ものを大切にする優しい心や、たくましく生きていく心構えを育てます。
楽しみや喜びをわかちあう
人間同士や自然に向かって積極的にかかわりを持っていくことが仲間意識のもととなります。ビーバースカウト活動では、この年代の児童が身のまわりも人のことを認識できるように配慮し、また、集団活動の中で積極性(やる気)、協調性(思いやり)、を養うプログラムを与えます。活動を通じてビーバースカウトは仲間とのつきあい方、社会生活の過ごし方に対して、自然に正しい態度が身につくようになり、それが自分に対する自信と仲間に対する思いやりの心を育成します。特にビーバースカウト活動では「やってみようとすること」「より多くのことを経験すること」「楽しみながら学ぶこと」を大切にします。
ボーイスカウト活動の各部門には、それぞれに独自の目標があります。それらの目標は、青少年が各年齢層に応じた活動を通じて、立派な社会人として成長していくうえに必要なものとして定められています。また、指導者にとっては、自分たちが企画推進していく活動のプログラムを評価する一つの目安になるものです。