「ビーバースカウトのやくそく」と「ビーバー隊のきまり」


ボーイスカウト・ベンチャースカウト・ローバースカウトには「スカウトのちかい」と「スカウトのおきて」が、カブスカウトには「カブスカウトのやくそく」と「カブ隊のさだめ」があります。これらは、その年代の青少年たちが自己の最善をつくして、より高い人間性と社会性を目指すための行動の指針として定められています。

 ビーバースカウトには、その年代にふさわしい表現による「ビーバースカウトのやくそく」と「ビーバー隊のきまり」を定めています。これらは「自分に対するつとめ」を中心に設定してあります。

 「神に対するつとめ」、「社会に対するつとめ」については、活動の目標に示されている内容を、活動をすることを通じて感じさせ、自然に身につけるように配慮されています。

 

<ビーバースカウトのやくそく>

ぼくはみんなと なかよくします

ビーバー隊のきまりを まもります


ビーバースカウト年代の児童たちは、非常に自己中心的な傾向が強く、また、そこから脱却していく段階でもあります。

 グループ活動に参加するための第一歩は、まず、その仲間となかよしになることから始まります。行儀よくさせることも大切ですが、にぎやかにしゃべり、つつき合ったり動きまわったりしながら、みんあとなかよくやっていくことの楽しさを体験させたいものです。このことから、ビーバー隊のきまりが定められています。


<ビーバー隊のきまり>

ビーバースカウトは げんきにあそびます

ビーバースカウトは ものをたいせつにします

ビーバースカウトは よいことをします


 ビーバースカウトの年代では、戸外でからだを動かし、活発に活動することは身体の成長をたすけるばかりでなく、児童の情緒を安定させることにもつながります。児童にとっては、1日のエネルギーはその日のうちに使い果たすことが必要なのです。ビーバースカウトの自分に対する第一のつとめは、元気に動きまわり、体力をつくり、明るい心を育てることです。

 いろいろなものが手に入り、多くのものが与えられる今の時代には、ものを大切にすることがとかくおろそかになっています。ビーバースカウトにものを大切にすることを理解させたり、この年代から、すなおな気持ちで、よい行いをする習慣をつけさせることは大切なことです。よい行いはみんなの前でほめることにより、具体的に理解させることができます。そこから身のまわりの人々への感謝の気持ちを育てたり、重いやりの心を養うこともひとつのねらいとしています。やがて、これが「神に対するつとめ」へと育っていくことが期待されます。

 このビーバー隊のきまりは、ビーバースカウトの一人ひとりが自分へのつとめとして実行して、初めてその意義が果たされます。

 ビーバーが身近に感じ、理解できる言葉で定めたのも、これが理由です。

 


モットー

なかよし

ビーバースカウトのやくそくの中にも「ぼくはみんなと なかよくします」と示されています。ビーバースカウト活動では集団の活動を楽しみ、多くの仲間をつくることを特に大切にするためです。

 ビーバースカウト活動では勝敗がはっきりとあらわれる活動でも優劣にこだわらず、つねに仲間となかよくし、すべてをわかちあうことを中心に置きます。

 


スローガン

日々の善行

スカウトの仲間として、他の部門のスカウトと同じく、「日々の善行」をスローガンに揚げます。この年代にあっては、奉仕よりも感謝の気持ちを行動の中であらわすことを重視します。